今後注目が集まるかもしれない長寿成分「カンナビシン」というポリフェノール
ヘンプは必須脂肪酸(オメガ3・6)、消化に優れたタンパク質(エデスティンと呼ばれるプロテイン)、必須アミノ酸が豊富に含まれています。
また、最近ではCBD(カンナビジオール)というヘンプ特有の成分も注目を集めており、CBDが入り口でヘンプという植物を知ったという人も多いことでしょう。
では、もう一つのヘンプ特有成分である長寿ポリフェノール「カンナビシン」をご存知でしょうか?
カンナビシンはヘンプ独特の抗酸化物質!
カンナビシンには、ビタミン類のように種類がいくつも見つかっておりますが、カンナビシンA から カンナビシンGまでは、1990年代に日本人(榊原 巌氏ら)の研究チームが分離し、化学的な構造が解明されています。
◯カンナビシンA 発見
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031942200982426
◯カンナビシンB、カンナビシンC、カンナビシンD
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/003194229283479I
◯カンナビシンD、カンナビシンE、カンナビシンF
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/003194229400773M
カンナビシンAについての情報は、麻の総合利用研究センターにまとめられていますが、要約すると
・カンナビシンAはポリフェノールの一種で、リグナンアミド類に分類される。
http://www.hemp-revo.net/report/1102.html
・カンナビシンAには活性酸素を除去する抗酸化物質である。(ビタミンEの5倍の)
・ カンナビシンAは、麻の実に0.343%含まれている。
なお、カンナビシンが含まれる「ヘンプシード」をたくさん食べる中国の「巴馬(バーマ)」は、国連が定めた世界の長寿の里認定基準(人口1万人当たり0.75人)を大きく上回るらしいです。この巴馬の100歳以上の老人は81人で、1万人当たり3.2人の割合と世界最高水準を誇っているとのことです。
他にもある!カンナビシンのパワー
他にも、下記のようなカンナビシンについての論文が見つかりました。
◯カンナビシンB・・・細胞のオートファジー(自食作用)を活性化するという論文
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0308814612018468
◯カンナビシンB・・・カンナビシンBはヘンプの脱脂後の残渣と殻に多く含まれている抗酸化物質とわかった。 亜麻仁、ブドウの種子、および大豆からの抽出物と比較しても有意に高いDPPHスカベンジング活性(抗酸化能)と酸化保護効果を示しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0308814612004426
◯カンナビシンF・・・SIRT1モジュレーターとしてのBV2ミクログリアのリポ多糖誘発炎症反応を抑制する。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30691004
オートファジーの活性化は寿命との相関性が指摘されています。 また、STRT1は長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」です。いずれも長寿と関係するものとカンナビシンが深く関わっているようです。
巴馬の長寿の秘訣「ヘンプ」には、まだまだ知られざるパワーが秘められているのかもしれません!是非毎日の健康維持にヘンプシード製品を取り入れてみては?