今、ヘンプの「CBD(カンナビジオール)」が話題ですね。
このCBDという成分は、体のホメオスタシス(恒常性調節能)を調整すると言われています。
ホメオスタシスの調整という面においては、CBDは直接身体に作用しているわけではなく、「アナンダミド・2AGといった内因性カンナビノイドが受容体に結びつきやすい状況を作る」という間接的な働き行っていることがわかっており、CBDを生活に取り入れる方々には一般的に知られるようになってきました。
(※内因性・・・体の中で作られるという意味です。)
通常、 (CBDを摂取していなくても) 、内因性カンナビノイドがホメオスタシスを調整しています。
では、そんな大事な成分「 内因性カンナビノイド (アナンダミド・2AG) 」とは何時・体のどこで作られているのでしょうか?
実は、これらは常に、体の中のありとあらゆる場所で作り出されています。
体で作り出すことができる栄養素では、日光を浴びると生成されるビタミンDなどが有名ですが、内因性カンナビノイドも常時体内で生合成され、そして代謝されていることがわかっています。
ここで、更に疑問が浮かびませんか?一体どうすれば内因性カンナビノイドを豊富に作り出すことができるのでしょう?
その答えの一つが、「ヘンプシードを生活に取り入れる」なのです。
ヘンプシードには、オメガ3とオメガ6のバランス良く含まれています。オメガ3とオメガ6は、体内で作り出すことの出来ない栄養素のため、食事から取り入れる必要がある「必須脂肪酸」と言われる欠かせない栄養素です。
実は、このオメガ3と6は「内因性カンナビノイドの前駆体」とされています。前駆体とは「ある成分の前段階の物質のこと」を指すので、つまり、オメガ3や6は内因性カンナビノイドの原料なのです。この原料である必須脂肪酸は、食事から体内に取り入れる必要があります。
せっかくCBDオイルを摂取するのであれば、内因性カンナビノイドの原料であるオメガ3と6をしっかりと摂取しておくと、さらに健康維持に役立つことがわかります。
なお、ヘンプシードオイルは、オメガ3:オメガ6の割合が1:3となっています。
これは WHO(世界保健機関)や厚生労働省が推奨する α-リノレン酸 (オメガ3)とリノール酸(オメガ6)の割合1:4 に最も近い食用オイルとされています。
みなさんも、CBDオイルを生活に取り入れる際は、相乗的な健康維持のために、是非ともヘンプシード食品の併用をご検討ください!
参考URL
http://cannabis.kenkyuukai.jp/special/?id=19136
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28686542