植物性プロテインをお探しで、ヘンププロテインを見つけた方は多数いらっしゃると思います。たくさんの方がソイプロテインからヘンププロテインへと乗換える方も多数いらっしゃるのですが、今回は、ヘンププロテインの特徴やメリットについて様々な角度からみていきたいと思います。
プロテイン含有量について
ヘンプは良質なプロテイン(タンパク質)を多く含みます。製品状態でのタンパク質含有量をソイプロテイン(大豆プロテイン)と比べてみましょう。
ヘンププロテイン・・・20g中 タンパク質 10g
ソイ(大豆)プロテイン・・・21g中 タンパク質 15g
20gに合わせると
ヘンププロテイン タンパク質 10g
ソイプロテイン タンパク質 14g
となります。やはり畑の肉と言われる大豆は、タンパク質が非常に豊富ですね。とはいえ、ヘンププロテインも非常にタンパク質量が豊富であることがわかります。
ヘンププロテインは「エデスチン(グロブリン)」「アルブミン」から構成されている
ヘンププロテインが特殊なのは、そのタンパク質が「エデスチン」と「アルブミン」から出来ているということです。エデスチンは血液と免疫システムの中で使用しているタンパク質「グロブリン」に最も類似したタンパク質で、非常に消化吸収しやすい特徴があります。アルブミンは卵白に多く含まれるタンパク質で、こちらも非常に吸収されやすいタンパク質です。
ヘンププロテイン中のタンパク質は、いずれも吸収しやすいエデスチン 7割・ アルブミン 3割程度で構成されており、他の植物性タンパク質にはないユニークな特徴を持っています。
ヘンプにはトリプシン・インヒビターが含まれない
消化吸収について触れるなら、こちらも記載する必要があります。
ソイプロテインはタンパク質が豊富で、非常に吸収率が高いとされていますが、実は消化阻害をするタンパク質「トリプシン・インヒビター」が含まれている可能性があります。 大豆はこのタンパク質が含まれているために、煮たり炒ったり加熱する必要があり、生では食べられない(生で食べると下痢をする)のです。加熱することでトリプシンインヒビターは活性を失うようですが、例えば豆乳では13.0%、絹ごし豆腐で 4.3% のトリプシンインヒビターが含まれているようです。(どちらも加熱済みの大豆食品であるのに関わらずです。)
ホエイプロテインでは、乳糖不耐症の人が飲むとお腹を下してしまう製品もあるので、注意が必要となります。
一方、ヘンプには消化を阻害するタンパク質は含まれていません。
ソイプロテインで効果を感じられなかった人は、是非一度ヘンププロテインをお試しください。
(※とはいえトリプシンインヒビターも膵臓等に良い作用があるかもしれないとも言われていますので、一概にカラダにとって悪者というわけではないようです。)
ヘンププロテインなら必須脂肪酸も補給できる!
例えば、ヘンププロテイン20g中には、身体の細胞の材料となり、また炎症を抑えるとも言われる「必須脂肪酸(オメガ3系、オメガ6系)」が2g程度含まれています。γ-リノレ ン酸(GLA)などの筋肉の回復に有益とされる必須脂肪酸も含まれます。これも、他の植物性プロテインとは一線を画するポイントです。
大豆イソフラボン( エストロゲン類似物質)が含まれない
ソイプロテインの原料である大豆には、ポリフェノールの一種「大豆イソフラボン」が含まれています。これは女性ホルモンであるエストロゲンに似た構造をしており、同様の働きがあるとされています。特に男性においては、筋トレに対してプロテインの使用を検討している場合は一考が必要と言われています。
ヘンププロテインにはエストロゲン類似物質は確認されていませんのでご安心ください。なお、ポリフェノールとしては、ヘンプ特有の抗酸化ポリフェノール「カンナビシン」といった特殊な成分も豊富に含まれています。健康維持にもポジティブな働きが期待できるのです。
化学処理なし、安心安全の製造工程
様々なプロテイン製品は、製造や抽出(単離)などに、複雑な化学処理を必要とする場合が多いですが、ヘンププロテインは単純な機械的な処理(圧搾、製粉、ふるいにかける等)だけで製品化されます。カラダに取り入れるものだからこそ、安全安心の製造工程もまた重視すべき点です。
アレルギーが少ない!牛乳・大豆アレルギーの人にも
アレルギーはタンパク質が原因となりケースが多いです。ホエイプロテインは原料が牛乳なので「特定原材料7品目」の乳アレルギー、大豆は「 特定原材料に準ずるもの20品目」に指定されているアレルゲンとなっております。
もちろん、すべてのタンパク質にはアレルギーの原因となる可能性を持っていますが、上記のようなアレルギーをお持ちの場合は、是非一度、ヘンププロテインを試してみては?